フランスを訪れたとき、私が改めて興味深いと感じたことがあります。
それは、精油と人々の暮らしとの距離の近さです。
フランスでは、薬局やBIOスーパーに行くと、さまざまな種類の精油が並んでいます。
日本でも精油を購入することはできますが、私が最も興味を持ったのは、精油が置かれている場所や精油の扱われ方そのものが日本とは違うということでした。
そこに、フランスと日本の精油に対する考え方の違いが表れているように感じました。
今回は、私が実際にフランスの薬局やBIOスーパーを訪れて感じた「暮らしの中の精油」について書いてみたいと思います。

はじめまして、紗良です。
仏式自然療法・植物療法研究家として、フランスの植物療法や精油文化について学び、発信しています。
✅ フランスではどこで精油を購入できる?
✅ フランスで見かけた「食品補助」としての精油
✅ 日本とフランスで異なる精油の位置づけ
✅ 現地で感じた「暮らしの中の精油」
フランスでは薬局やBIOスーパーで精油が買える


フランスでは、薬局やBIOスーパーで精油を購入することができます。
私が実際に訪れた店舗にも精油が並んでいて、種類も豊富でした。
日本では、精油というとアロマ専門店や雑貨店などで目にすることが多いですよね。
ところがフランスでは、医薬品やサプリメント、食品などを扱っている場所に精油も並んでいます。
精油が香りを楽しむためだけの特別なものではなく、日々の暮らしやセルフケアに近いところに存在している。
売り場を見ているだけでも、そのような文化の違いを感じました。


薬局では精油について相談できることも
フランスの薬局では、精油について知識を持つスタッフがいる場合、体調や困っていることについて相談しながら、商品選びについて助言を受けられることがあります。
これは、私にとってとても興味深い光景でした。
日本では、精油は基本的に医薬品として販売されているものではありません。
そのため、「体調について薬局で相談して、その選択肢の一つとして精油について話を聞く」という場面は、多くの日本人にとってあまり馴染みがないと思います。
もちろん、フランスだからといってどの薬局でも同じ対応を受けられるという意味ではありません。
私が特に興味を持った「食品補助」としての精油


そして、今回フランスで私が特に興味を持ったのが、食品補助として販売されている精油でした。
私は薬局とBIOスーパーの両方を訪れ、それぞれで実際に精油を一つずつ購入しました。
私が訪れた売り場で特に目についたのは、この食品補助として扱われている商品でした。
商品には摂取方法についての表示があるものもありました。
ここは、日本で一般的に販売されている精油との大きな違いを感じたところです。


「精油を口にするなんて怖い」と感じるのは自然なこと
「精油を口にする」
この言葉を聞いただけで、「えっ、精油って飲めるの?」「危なくないの?」と思う日本人は少なくないと思います。
私は、この反応はとても自然なものだと思っています。
なぜなら、日本で一般的にアロマ用として販売されている精油は、食品として摂取することを前提に販売・品質管理されているわけではないからです。
だから、日本で雑貨として販売されている精油を見て育った私たちが、「精油は口にしてはいけないもの」という認識を持つのも無理はありません。
確かに精油は、非常に濃縮されたものなので、「精油なら何でも口にしていい」という話ではありません。
商品によって品質基準も用途も異なりますし、使用方法や注意事項も異なります。
「精油」という同じ名前が付いているからといって、すべてを同じように扱うことはできません。
私自身は「口にできる精油」に驚かなかった


実は私は、フランスで食品補助として販売されている精油を見ても、「精油を口にできるの?」という驚きはありませんでした。
なぜなら私は日本でも、食品や化粧用油として、それぞれの用途に応じた表示・基準のもとで販売されている精油を選び、日常生活に取り入れてきたからです。
だから私にとって意外だったのは、口にできる用途の商品が存在することではありません。
むしろ、「フランスでは、それがこんなにも普通の売り場に存在しているんだ」ということでした。
薬局にもある。
BIOスーパーにもある。
そして、食品補助として販売されているものがある。
その光景を実際に見ることで、日本とフランスの精油そのものに対する文化的な距離感の違いを感じました。
「飲める・飲めない」だけで精油を考えない
私は、「精油は飲めるから良い」「飲めない精油は悪い」と考えているわけではありません。
また、この記事を読んだ方に精油の飲用を勧めたいわけでもありません。
私が最も伝えたいことは、日本では「精油は雑貨だから口にしてはいけない」という認識が広くありますが、世界を見ると、精油に対する制度や文化、商品としての用途は必ずしも一つではないということです。
だからこそ、「精油とはこういうもの」というひとつのイメージだけで判断するのではなく、
- 何のために作られた製品なのか
- どのような基準で管理されているのか
- どのような使用方法が示されているのか
このような違いを知った上で判断することが大切だと私は考えています。
フランスで感じた「家庭の中にある精油」
フランスでは、植物を暮らしの中で活用してきた文化があります。
精油もまた、セルフケアの選択肢として家庭の中で受け継がれてきたものの一つとして語られることがあります。
おばあちゃんから母へ。
母から子へ。
暮らしの知恵として伝わっています。
私がフランスで精油の売り場を見ながら感じたのは、精油が「一部のアロマ好きのための特別なもの」や「趣味」というより、こうした植物とともに暮らす文化の延長線上に存在していることでした。
日本とフランスでは歴史も制度も文化も違います。
だから、フランスの使い方をそのまま日本に持ってくればよいということでもありません。
でも、違う文化を知ることで、私たちが当たり前だと思っていた精油の見方を別の角度から眺めてみることはできます。
私はそこに、とても大きな意味があると思っています。


まとめ|フランスで見つけたのは「特別ではない精油」だった
フランスの薬局やBIOスーパーを訪れて私が感じたのは、精油の種類の多さだけではありませんでした。
特に印象に残ったのは、精油が暮らしに近い場所に、ごく自然に存在していることです。
薬局で精油について相談できることがある。
BIOスーパーにも精油が並んでいる。
食品補助として販売され、摂取方法が表示されている商品もある。
日本で一般的に目にする精油とは、扱われ方そのものが違いました。
私は、日本で持たれている「精油とはこういうもの」という固定されたイメージを、ただ否定したいわけではなく、精油には品質や用途によってさまざまな違いがあることを知ってほしいと考えています。
そして、正しく知った上で、自分で選択できる人が増えてほしいです。
それが、仏式の植物療法や自然療法、精油活用について研究している私が大切にしていることです。
これからこのブログでも、私自身が実際に見たもの、使ってきたもの、経験したことを通して、「精油のある暮らし」について書いていきたいと思います^^







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